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NO.3
約8時間半
〜皆でお店を開こうの巻〜
カランカラ〜ン
店中が恥ずかしくなるどころか顔が引きつる程の下ネタトークで盛り上がっているところへ、錦三より仕事帰りの細長い男がいつもの様に酔っぱらってやってきました。 細長男は超高級クラブのマネージャーです。 気苦労が多そうです(泣) いつもなら彼はビールを注文して一口飲むと可愛い顔して眠りにつくか、スーパーファミコンのファミスタ4(94年版)をやり出すのですがこの日は違いました。 [なぜ飲み屋にファミコンが置いてあるのかは深く考えてはいけません] 「どーよ!うちの子!!」 と言って自分の3歳になる息子の写真を取り出しました。 いや、これがマジで良い顔してるんだよ。 しかも名前が『ひびき』(漢字は分からないけどサントリーのまわし者でない事は確か) 将来絶対に夜の世界に飛び込んできそうです(笑) 「んで、女子大のあの物件どうよ?」 今度は真剣な面持ちでマスターに話し掛けます。 どうやら細長男は自分で店を開こうと目論んでいるようだ。 マスターと細長男と社長妻で貧乏人には入り込めない話題が勃発。 ホモ君とヘルス嬢はホストクラブの話題で白熱。 私が聞きたい会話は前者の方だったので面白カップルの事は忘れる事にしました。 ・・・勉強になるなぁ・・っと聞き込んでいるとマスターが一言 「てゆーか坂本さんで店開けよっ」 坂本さんとはこの店のナナメ向かいにあった 巨人ファンの旦那様と中日ファンの奥様が仲良く営んでいた小料理屋です。 野球の試合がある度に客が居ても大喧嘩をする微笑ましい老夫婦だったのですが、3・4年程前に家賃を滞納しまくった挙げ句にあちこちのサラ金に借金しまくって見事に夜逃げしてしまいました(泣) そのあまりにもの見事さに誰しも唖然としたものです。 お客もいつも多いし儲かってそうに見えたのですが、やはり外面だけじゃ分からないものですね。 今じゃすっかりお化けが出そうな空物件になっております(泣) すると社長妻は 「じゃあ私は向かいのハントに店出すわ」 ハントとはこの店の向かいにあったスナックで かれこれ10年程空きっぱなしの物件です。 絶対に蜘蛛の巣まみれです。(と、思います) てゆーか絶対にお化けが出ます。(と、思います) そして現実逃避の会話で盛り上がりました。 いいねぇ身内(血は繋がってないが)同士で近所に店出すってぇ 客がいない時は廊下に集まって「暇だねぇ」とか言いながら七輪囲んで酒飲んでさぁ 「おっ!鰺野来たっ!」「どこ?」「今日はどこの店行くの?」「やっぱマスターのところだよねぇ」「次はうちに来てよっ!」とか言い合ってさぁ でも結局鰺野も廊下で一緒に飲んでたりなんかしてねぇ(笑) やっぱ3件とも値段は一律にしなきゃダメだよねぇ いや、うちはチャージ無料にするねっ! まじで?それは抜け駆けだよぉ ・・・・・・・・いいねぇ 絶対に無いであろう事だけど、こーゆー会話っ。 実際にそうなったらどうなるんだろうなぁ、また夢が増えたな(笑) 私だけ客になってるのがちょっと納得いかないけどね。 まぁ、良しとしよう。 しかしこの夢は細長君の 「俺が開きたい店はお座敷パブだから坂本さんじゃ無理だな」 の言葉で砕け散りました。 てゆーかお座敷パブって・・・・・・。 深くツッコまないでおこう。 そう思ったのは私だけではなかった筈です。 その証拠にすぐさま節分の話題へとすり替えられました。 ここで細長君によりまたもや相談を持ちかけられます。 「節分で仮装するんだけど女子高生とミニチャイナどっちがいいと思う?」 ・・・・・・・・・・・え?(汗) あのぉ、確かにわたくしそーゆーイベントは大好きですけど・・・・ 貴方って高級クラブのマネージャーでしたよね?(泣) 思わず店かわったのかと思って「クラブじゃなかったっけ?」って聞いちゃいましたよ。 時代は変わったものだ・・・・。 そして女子高生に決定した細長君は満足げに帰って行きました。 その後 明け方とゆーか朝まで宴は続き、すっかり忘れていた面白カップルの ヘルス嬢、嫉妬メラメラカラオケ(汗)や ホモ君マスターに迫って唇を奪う(泣) 等の衝撃的出来事がありましたが、他はあまり記憶が定かではないので長く続きました「約8時間半」はこれにて終了させて頂きます。 今読み返してみると本人でもさっぱり背景が見えて来ないテキストを読んで下さってありがとうございました。 また懲りずに何か書くと思いますが、その時は暖かい目で見守ってやって下さい。 では。 PS. 節分仮装イベントが終わった後、女子高生の格好のまま錦三から女子大までやってきた細長君の姿は一生忘れない事でしょう(泣) ちなみにその店で働いているお姉さん達は全員和服で揃えただけだそうです。 よかった、ちゃんとクラブで(泣) |